Luxeritasのコード表示に対応言語を追加する
背景
最近Dockerを使った記事を書くにあたり、シンタックスハイライターの対応言語が足りてないことに気付きました。シンタックスハイライターを実装しているのは、WordPressテーマのLuxeritasなのですが、このシンタックスハイライターに使われているprism.jsではもっと大量の言語に対応しています。そこで、今回必要になった、YAMLファイル(docker-compose.yml)、Dockerfile、 iniファイル(php.iniで欲しくなる)の3つの言語に簡単に対応してみました。
Luxeritasのコード解析
簡単とはいえ、説明書があるわけではないので、Luxeritasのコード解析をしないと、どこを修正していいか分かりません。調べてみたところ、大まかにいかの流れでシンタックスハイライターが動いています。
- シンタックスハイライターが扱える言語とその言語を表す文字列のリスト(wpfunc.php)を元にシンタックスハイライターの言語選択画面でリストアップする
- 記事のDB保存時にユーザーが選んだ言語を表す文字列を個々のコードブロックに紐づけて保存する
- 記事の表示時は、シンタックスハイライターを以下のように表示する
- コードブロックに紐付けられた言語を表す文字列と、先のリスト (wpfunc.php) を照合して、言語を確認(loadinline.php)
- その言語が複数の言語で構成されていればそれらを追加し、記事内で必要な言語のリストを作る(loadinline.php)
- 必要な言語のリストを元に、必要なprism.jsのファイルを特定し、最小限の組み合わせでJavaScriptファイルを合成(minify)してクライアントに返す
- クライアント側ではprism.jsの機能により、自動的に各言語はparseされてハイライトされていく
言語の追加
今回追加する言語は、複数の言語で構成される言語ではないので(例えばHTMLの中にJavaScriptが入るとか)、 シンタックスハイライターが扱える言語とその言語を表す文字列のリストに必要な言語を追加し、その言語に必要なprism.jsの部品を追加すれば完成です。
シンタックスハイライターが扱える言語の追加
wpfunc.php
diff --git a/inc/wpfunc.php b/inc/wpfunc.php
index fac76e8..7039e66 100644
--- a/inc/wpfunc.php
+++ b/inc/wpfunc.php
@@ -1970,6 +1970,9 @@ function thk_syntax_highlighter_list() {
'highlight_sql' => 'SQL',
'highlight_vbnet' => 'VB.NET',
'highlight_vim' => 'Vim',
+ 'highlight_yaml' => 'YAML',
+ 'highlight_docker' => 'Docker',
+ 'highlight_ini' => 'Ini',
);
}
endif;
必要なprism.jsの部品を追加
今回は現在の最新リリースである、prism.js v1.16.0を取得し、その中からcomponents/prism-言語名.min.jsとなっているファイルを抽出し、必要な言語をLuxeritasパッケージ内にjs/prism/言語名.jsというファイルで配置しました。
パッチ
以下にまとめてあります。
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