今回はLubuntu 22.04で標準のqterminalという端末ソフトでコマンドラインからタブの追加とコマンドの送信をやってみます。
iowaitはいつ見えなくなるか
先日twitter(X)でiowaitが云々で盛り上がっていて、それ自体は別にどうという話でもなかったのですが、iowaitって今実際どうなってるんだろう?というところを少し実験してみました。
Dockerコンテナで開いているポートを取得
前回はDockerコンテナで開いているポートをホスト側から取得する方法を解説しました。
今回はそれをスクリプトにしてみました。あまり汎用とは言い難いのですが、ご参考までに。
Dockerコンテナで開いているポートの調査
昨今では誰もが使用するLinuxコンテナ、中でもDockerは初心者でも知っているほど有名です。しかし、Dockerで開いているポートって実は調べようとすると結構面倒くさいですよね。コンテナにexec
でshellを開いてss -ltn
しても、コンテナには通常ss
やnetstat
なんて入っていないわけです。
コンテナと言ってもイメージはどうせdebian系列かalpineなんだからとapt
やらapk
やら叩いてインストールすればss
やnetstat
も使えるでしょう。しかし次にコンテナ起動したときには消えてます。かといってイメージに入れたくもないのです。
ではどうするか?
コンテナで分からないならホストで調べてみます
apt upgradeとfull-upgradeで違う例
aptにはfull-upgradeなるサブコマンドがあります。説明を読んでもupgradeとどう違うのか、実際どういうケースを想定しているのか、よく分かりませんよね。
full-upgrade (apt-get(8))
man apt
full-upgrade はアップグレードの機能を実行しますが、システム全体をアップグレードするために必要とされる場合には、現在インストール済みのパッケージを削除することができます。
今回はUbuntu 22.04上で、具体例(1例だけ)を挙げて、それを検証してみました。
SystemTapを使ってみる
memcpyの速度測定
C/C++のmemcpyは十分に最適化されており、forループする大抵のコードよりは速くなるように出来ています。しかし測り方を間違えると十分な効果を期待できません。例えばLinuxで以下のコードでは正しく測定できません。なぜだか分かりますか?
#include <chrono>
#include <iostream>
#include <cstring>
using namespace std;
using namespace std::chrono;
typedef size_t target_t;
int main(int argc, char* argv[]) {
constexpr size_t N = 1024 * 1024 * 1024; // 1GiB
auto src = new target_t[N/sizeof(target_t)];
auto dst = new target_t[N/sizeof(target_t)];
auto begin = high_resolution_clock::now();
memcpy(dst, src, N);
auto end = high_resolution_clock::now();
cout << N << "bytes copy: " << N / 1024. / 1024. / duration_cast<nanoseconds>(end - begin).count() * 1000000000 << "[MiB/s]" << endl;
return 0;
}
プログラムは正しく動きます。
$ g++ -g -O0 hoge.cpp -o hoge
$ ./hoge
1073741824bytes copy: 1560.47[MiB/s]
$
何が正しく測定できてないのでしょう?
LinuxでTUI
Linux(今回はUbuntu20.04)でTUIする方法を紹介します。LinuxでGUIでなく端末操作する場合、CLIと言ったりしますが、今回はTUIです。
- GUI: Graphical User Interface
- CLI: Command Line Interface(和製英語だとCUIと呼ばれる)
- TUI: Text-based User Interface
ニュアンス的にはテキストでグラフィカルなウィジェットを模したインターフェースを表現し、キーボードだけで操作していく、簡易GUI的なテキストベースのUIをTUIと呼ぶ感じです。作り的にはncursesなどを利用したアプリケーションになります。
ssh -Xした先でsudoを使う
GUIなLinuxからsshを使って別のGUIなLinuxに入って作業するとき、たまにXの画面が欲しいときがあります。そういうときssh -Xで繋ぐと手元の画面にリモートのGUIアプリを表示して操作することができます。便利な小技ですよね。
$ ssh -X user-name@remote-host
$ gedit
しかし、こうして繋いだ場合も、管理者権限が必要とかでsudoでGUIアプリを起動すると使えないというケースがよくあります。Xの認証の仕組みから使えないのですが、今回はsudoした先でGUIアプリを起動する方法を説明します。
ただし、本番運用の公開サーバーでX関係のライブラリなど必要のないパッケージを入れるのは個人的にはやめた方がいいと思います。あくまで複数のGUIを持つLinux開発マシンを渡り歩くときの小技です。また使い終わったらゴミを残さないようにしましょう。
Linuxでシステムトレイにアイコン表示(qt/python)
前回までに、Linuxでシステムトレイにgtk&(C++/python)とqt&C++を使ってアイコン表示をしてみました。
今回はqt&pythonで同じことをしてみます。