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前回はbottleだったので今回はdjangoを同じようにやってみようと思います。やることはdjango tutorialです。

venvの仮想環境構築

$ cd ~/public_html/elephantcat.work/cgi-bin/
$ python3 -m venv fordjango
$ . ./fordjango/bin/activate
(fordjango) $ 

djangoのインストール

(fordjango) $ pip install --upgrade pip
(fordjango) $ pip install django
(fordjango) $ python -m django --version
3.0.2

djangoプロジェクト作成

(fordjango) $ django-admin startproject djangoroot
(fordjango) $ cd djangoroot

このフォルダにはパスワードなども入るので、今のうちに.htaccessでwebからアクセスできないようにしておきます。

deny from all

django用のmysql設定

djangoはデフォルトだとdatabaseにsqlite3を使います。VALUE-SERVERでも sqlite3は使えるのですが、バージョンに問題があって、エラーになります。なので今回はmysqlを使います。私のようにエコプランの方はdatabase1つしかないのでテーブル名に衝突がないように注意してください。

さて、WordPressとか使うために事前にmysql自体の設定はしてますよね?そこは端折って、djangoからmysqlを使う設定をしていきます。

(fordjango) $ vi djangoroot/settings.py

↓な辺りをこんなふうに修正します。

DATABASES = {
    'default': {
        # 'ENGINE': 'django.db.backends.sqlite3',
        'ENGINE': 'django.db.backends.mysql',
        # 'NAME': os.path.join(BASE_DIR, 'db.sqlite3'),
        'NAME': 'databasename', # VALUE-SERVERではユーザーIDと同じ
        'USER': 'username', # ユーザーIDを入れてください
        'PASSWORD': 'password', # パスワードを入れてください
        'HOST': 'localhost',
        'PORT': '3306',
    }
}

ここでオススメされてるpython用のmysql接続モジュールをインストール

(fordjango) $ pip install mysqlclient

Pollsアプリの作成

(fordjango) $ python manage.py startapp polls

チュートリアルのとおりにviewを用意します(プロジェクト名だけdjangorootなので注意)。

from django.http import HttpResponse

def index(request):
    return HttpResponse("Hello, world. You're at the polls index.")
from django.urls import path

from . import views

urlpatterns = [
    path('', views.index, name='index'),
]
"""djangoroot URL Configuration
ドキュメントコメントなので省略
"""
from django.contrib import admin
from django.urls import include, path

urlpatterns = [
    path('polls/', include('polls.urls')),
    path('admin/', admin.site.urls),
]

チュートリアルはまだ続くわけですが、この辺で一回画面が見たい…でもrunserverはレンタルサーバでは出来ないので、重い腰を上げてCGIで繋ぎます。

CGIでdjangoを呼ぶ

今さら断っておくと、djangoは正式にCGIをサポートしていません。サポートしているのはFastCGI/SCGI/WSGIとかです。理由はとにかく遅いから!

遅くてもいいからとにかく繋ぎたいんじゃ~という人のためにチョロっとCGIスクリプトを書いてくれたものがコレ

これをcgi-binに置くのですが、そのままでは使えないので、まずはこちらの環境に合わせてシバンをvenv用に直します。

#!(ホーム)/public_html/elephantcat.work/cgi-bin/fordjango/bin/python
...

次に最後の部分をdjangoプロジェクトの設定に合わせれば使えます。

...
# Change this to the directory above your site code.
sys.path.append("(ホーム)/public_html/elephantcat.work/cgi-bin/djangoroot")
# Change mysite to the name of your site package
os.environ['DJANGO_SETTINGS_MODULE'] = 'djangoroot.settings'
run_with_cgi(get_wsgi_application())

ここまでで実行可能にすればdjangoフレーム自体は動作します。が、最後にサイトの設定settings.pyを修正します。

許可ドメイン追加とデバッグ設定OFF。 デバッグ設定OFFにするとエラー発生時のデバッグ情報からパスワードなどの漏洩が防げます。

...
# SECURITY WARNING: don't run with debug turned on in production!
DEBUG = False

ALLOWED_HOSTS = [
    'elephantcat.work'
]
...

あとはcgiスクリプトを実行可能にするだけ!

(fordjango) $ chmod u+x django.cgi

上記で動作するようになったpollsアプリがこちら

実際のチュートリアルはまだ続くのですが、今回はここまで。

一応再度書いておくと、djangoはCGIで使っちゃダメです。

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2020年1月12日現在

VALUE-SERVERでPython

VALUE-SERVERではpython3が使用できる。

$ python3 --version
Python 3.6.8

VALUE-SERVERではapacheが動いていて、WSGIが使えない。

$ apachectl -M 2>/dev/null | grep wsgi
$

VALUE-SERVERではapacheが動いていて、CGIが使える。

$ apachectl -M 2>/dev/null | grep cgi
 cgi_module (shared)
$

つまり、django、flask、bottleなどのPython向けWeb Frameworkを使いたい場合の選択肢は、CGIのみということ。

Webサーバとの接続では軽量な順に

言語独自I/F ≧ WSGI > FastCGI > CGI

だと思うので、I/Fとしては最重量。そこで今回は最も軽量なFrameworkであるbottleでのHello, World!をやってみる。

bottleでのHello, World!

python3ではvenvが標準装備なので、これを使って仮想環境を構築し、そこにpipでbottleを入れる。

ディレクトリ構成は以下な感じ。

~/                                  # ホーム
~/public_html/                      #
~/public_html/domain/               # Webの公開ルートフォルダ
~/public_html/domain/cgi-bin        # CGI実行するファイルを置くフォルダ
~/public_html/domain/cgi-bin/forcgi # venvで構築する仮想環境

venvによる仮想環境作成とbottleインストール

$ cd ~/public_html/domain/cgi-bin
$ python3 -m venv forcgi
$ . ./forcgi/bin/activate
(forcgi)$ pip install --upgrade pip
(forcgi)$ pip install bottle
(forcgi)$ deactivate

bottleを使ったhello, worldアプリをpythonで書く(拡張子はCGIなので.cgiにしてます)。

#!$HOMEの内容/public_html/domain/cgi-bin/forcgi/bin/python
from bottle import route, run
@route('/')
def hello():
    return "Hello World!"
run(server='cgi')

シバンで、仮想環境のpythonを指定しているのが味噌で、こうしておくと、activateしなくてもpipで入れたパッケージをちゃんと見てくれます。

cgi-binディレクトリで、ちゃんとCGIが機能する設定を入れるため、.htaccessを書いておきます。

AddHandler cgi-script .cgi

これで、拡張子.cgiなパスはそのファイルで処理されます。後は先に作成したhello.cgiの実行権を与えればOK。

$ chmod u+x hello.cgi

このサーバにあるので、ConoHa VPSに引っ越したので、確認は/cgi-bin/hello.cgi/で出来ません。

ConoHa VPSで(WSGIですが)bottleを扱った記事は以下にあります。